研究代表者メッセージ

ヒトの健康や病気の克服に向けた研究が、世界の様々な国で行われています。コホート研究も同様であり、その成果は危険因子の発見等を通じて病気の克服に大きく貢献してきました。ただし、生活習慣や遺伝的な背景が異なる外国人で得られた知見は、そのまま日本人に当てはめることはできません。そのため国内で常に最新のコホートが維持さていないと、社会からの様々な要請に応えることはできません。この点において、コホートは電気やガス、水道と同じく社会の重要なインフラといえます。しずおか研究では、静岡県に2万人規模のコホートを築き、自ら最先端の研究を行ってその成果を社会に還元すること、市町や県、国からの要請に応じて保健事業や施策形成に必要なエビデンスを提供すること等を通じて、国民の健康維持・増進に資するインフラとして社会を支えていく所存です。

コホートは地域にお住まいの皆さまのご協力なくして築くことはできません。このようなしずおか研究の大きな目標を私たちと共有していただき、静岡から世界へ多くのエビデンスを発信していけるよう、ご協力のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

田原教授