部位別位相角と四肢筋力および筋質との関連:しずおか研究

著者中野 渉, 加藤倫卓, 栗田泰成, 中野聡子, 鬼頭和也, 栗山長門, 田中仁啓, 尾崎悦子, 串田 修, 田原康玄
学術集会第36回日本老年医学会東海地方会
発表日2025.10.4
開催地名古屋
研究の概要生体電気インピーダンス法で測定される位相角は、筋肉の質を表す指標として提案されています。これまでは全身の位相角が主に使われてきましたが、部位ごとの位相角は、その部位ならではの筋肉特性を反映する可能性があります。そこで、ふくけん!検診に参加された65歳以上の方のデータを分析したところ、上肢や全身の位相角に比べて、下肢の位相角が上肢・下肢の筋肉の質的特徴をより反映する可能性があることが示されました。このことから、地域に暮らす高齢者においては、下肢の位相角を測定することで筋肉の状態を把握しやすいと考えられます。